2015年02月09日
平成27年 田峰観音奉納歌舞伎
愛知県北設楽郡設楽町田峯に所在する谷高山高勝寺(やたかさん こうしょうじ)、
通称「田峰観音」で、今年も歌舞伎が奉納されます。
公演日は2月12日。開幕は午前11時。全6幕を奉納します。
むかし、むかし、村のピンチを助けて(>o<)くださいと田峰観音に村人が
願掛けをしたのが奉納歌舞伎の始まり。(゚∀゚*)
現在では、地元有志で結成される「谷高座(やたかざ)」が1月半ばより、連日連夜、稽古を重ねて祭り当日に歌舞伎を公演しています。
さて、今年の奉納歌舞伎の演目は・・・
第一幕 寿浄瑠璃三番叟
「天下泰平」「五穀豊穣」「芝居繁盛」を祈って舞います。(*^ワ^*)
田峰では今春地元の小学校に入学する子どものお披露目を兼ねて、
その新入生による「面箱持ち」も登場します。
この面箱持ちが彼ら、彼女らの矢高座としての初舞台にもなります。
寿浄瑠璃三番叟の舞手(役者)も現在6代目へと受け継がれています。
ちなみにワタシは3代目です・・・σ(・ω・Me)
第二幕 勧進帳

源平合戦は源氏が勝ちましたが、頼朝は9番目の弟になる義経の活躍ぶり、
人気を妬み、義経を驚異に感じるようになり、義経を捉えようとします。
頼朝は、都落ちをして陸奥(みちのく)へ向かう義経を捉えようと各所に関を
設けます。
北陸道の安宅の関には切れ者の冨樫左衛門が関守として着任しています。
義経と武蔵坊弁慶をはじめとする五人の家臣らが山伏姿に変装していることは
既に知られており、弁慶が扮する「南都東大寺の勧進僧」一行を通しません。
冨樫は「南都東大寺の勧進僧」ならば勧進帳を読めと弁慶に迫ります。
もとより偽物の勧進僧なので勧進帳なんて持っていませんが、白紙の巻物を
勧進帳と称し、弁慶は見事に読み上げます・・・。
本年の弁慶は、本来、二枚目や女形として活躍させたい役者なのですが、本人の
歌舞伎好きが功を奏してか?見事に弁慶を演じきりますのでお楽しみにヽ(´ゝω・`*)
第三幕 青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)浜松屋見世先の場

通称「弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)」シリーズ。
浜松屋という呉服屋で、武家の娘に化けた弁天小僧菊之助とその若党に化けた
南郷力丸が、万引きと見せかけ強請を働きますが、奥から出てきた黒頭巾の武士に
正体を見破られ引き上げていきます。
実は、この黒頭巾の武士は賊徒の首領日本駄右衛門。後段の話になりますが、
店の信用を得た日本駄右衛門の手引きによって浜松屋は襲われてしまうのです。
中堅の役者による、若々しい演技をお楽しみください(*´∀`*)
第四幕 弁天娘女男白浪 稲瀬川勢揃い

通称「白浪五人男」
「秘密戦隊ゴレンジャー」の元ネタになったとも噂される、超メジャーな演目。
七五調の名台詞で高い人気を誇ります。
五人男を演じるのは1年生から3年生。
チョ~可愛い白浪五人男を、ぜひご観覧ください(*´`)
捕手頭も1年生。この子もまた可愛いんですよ~(・∀・)!!
必見です!!。(゚∀゚*)
第五幕 一谷嫩軍記 熊谷陣屋の場

平家との戦いで勝利をほぼ手中にした義経は、皇族との繋がりを強固にしようと画策します。
義経は敵方の若武者「平敦盛(たいらのあつもり)」が後白河法皇の子(隠し子)という情報を持っています。後白河法皇の孫ならば、皇位継承権も持つことになるので、合戦後の世を治めるには生かしておいたほうが、皇族に恩を売ることににもなり得策と義経は考えたのです。
しかし源氏の総大将頼朝は殺せと言っている・・・ならば身代わりをたてよう!と、家来の熊谷次郎直実の実子、敦盛と同い年の小次郎に目を付けたのです。
義経の策略を謎掛けに、弁慶直筆の制札を熊谷の陣屋の桜に立てます。
「掟 此花江南所無也 一枝於折盗之輩 任天永紅葉之例 伐一枝可剪一指」
桜の一枝を折った者は、罰として一指を切る。という意味なのですが熊谷次郎直実は、「平家方の敦盛を生かし残す代わりに一子を切れ」すなわち小次郎を身代わりに切れと、義経からの命令ではないか?と悟ったのです。
現代においては有り得ないような、壮絶なお話しですが、熊谷の苦悩がこの芝居の見所になっています。大人歌舞伎のトリ幕です。ご期待下さい(^O^)
第六幕 信州川中島合戦 輝虎配膳

武田信玄と上杉謙信の、川中島合戦のお話し。
有能な武田側の軍師、山本勘介を見方につけようと輝虎(上杉謙信)は、自分の臣下である直江山城守の妻・唐衣が山本勘介の妹であることを利用し、自分の屋敷に勘介の母・越路と、勘介の妻・お勝を呼び入れます。
輝虎は将軍より拝領した小袖を贈ったり、自ら御飯の配膳をしたり、なんとか歓迎しようとしますが、勘介を見方に付けるための計略であることを悟った越路は冷たくあしらいます。激怒した輝虎は越路を手打ちにしようとしますが、言葉が不自由なお勝が琴を弾きながら必死に命乞いをします。輝虎はその心情にうたれ、刀を収めます。
田峯小の高学年が中心となって演じます。
わざと輝虎に憎まれる越路、大きな琴を小道具に所作たっぷりに演じるお勝。
本年の奉納歌舞伎のトリ幕です。
是非ご覧になってください。
※画像は全て文化デジタルライブラリーから転載
通称「田峰観音」で、今年も歌舞伎が奉納されます。
公演日は2月12日。開幕は午前11時。全6幕を奉納します。
むかし、むかし、村のピンチを助けて(>o<)くださいと田峰観音に村人が
願掛けをしたのが奉納歌舞伎の始まり。(゚∀゚*)
現在では、地元有志で結成される「谷高座(やたかざ)」が1月半ばより、連日連夜、稽古を重ねて祭り当日に歌舞伎を公演しています。
さて、今年の奉納歌舞伎の演目は・・・
第一幕 寿浄瑠璃三番叟
「天下泰平」「五穀豊穣」「芝居繁盛」を祈って舞います。(*^ワ^*)
田峰では今春地元の小学校に入学する子どものお披露目を兼ねて、
その新入生による「面箱持ち」も登場します。
この面箱持ちが彼ら、彼女らの矢高座としての初舞台にもなります。
寿浄瑠璃三番叟の舞手(役者)も現在6代目へと受け継がれています。
ちなみにワタシは3代目です・・・σ(・ω・Me)
第二幕 勧進帳
源平合戦は源氏が勝ちましたが、頼朝は9番目の弟になる義経の活躍ぶり、
人気を妬み、義経を驚異に感じるようになり、義経を捉えようとします。
頼朝は、都落ちをして陸奥(みちのく)へ向かう義経を捉えようと各所に関を
設けます。
北陸道の安宅の関には切れ者の冨樫左衛門が関守として着任しています。
義経と武蔵坊弁慶をはじめとする五人の家臣らが山伏姿に変装していることは
既に知られており、弁慶が扮する「南都東大寺の勧進僧」一行を通しません。
冨樫は「南都東大寺の勧進僧」ならば勧進帳を読めと弁慶に迫ります。
もとより偽物の勧進僧なので勧進帳なんて持っていませんが、白紙の巻物を
勧進帳と称し、弁慶は見事に読み上げます・・・。
本年の弁慶は、本来、二枚目や女形として活躍させたい役者なのですが、本人の
歌舞伎好きが功を奏してか?見事に弁慶を演じきりますのでお楽しみにヽ(´ゝω・`*)
第三幕 青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)浜松屋見世先の場

通称「弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)」シリーズ。
浜松屋という呉服屋で、武家の娘に化けた弁天小僧菊之助とその若党に化けた
南郷力丸が、万引きと見せかけ強請を働きますが、奥から出てきた黒頭巾の武士に
正体を見破られ引き上げていきます。
実は、この黒頭巾の武士は賊徒の首領日本駄右衛門。後段の話になりますが、
店の信用を得た日本駄右衛門の手引きによって浜松屋は襲われてしまうのです。
中堅の役者による、若々しい演技をお楽しみください(*´∀`*)
第四幕 弁天娘女男白浪 稲瀬川勢揃い

通称「白浪五人男」
「秘密戦隊ゴレンジャー」の元ネタになったとも噂される、超メジャーな演目。
七五調の名台詞で高い人気を誇ります。
五人男を演じるのは1年生から3年生。
チョ~可愛い白浪五人男を、ぜひご観覧ください(*´`)
捕手頭も1年生。この子もまた可愛いんですよ~(・∀・)!!
必見です!!。(゚∀゚*)
第五幕 一谷嫩軍記 熊谷陣屋の場

平家との戦いで勝利をほぼ手中にした義経は、皇族との繋がりを強固にしようと画策します。
義経は敵方の若武者「平敦盛(たいらのあつもり)」が後白河法皇の子(隠し子)という情報を持っています。後白河法皇の孫ならば、皇位継承権も持つことになるので、合戦後の世を治めるには生かしておいたほうが、皇族に恩を売ることににもなり得策と義経は考えたのです。
しかし源氏の総大将頼朝は殺せと言っている・・・ならば身代わりをたてよう!と、家来の熊谷次郎直実の実子、敦盛と同い年の小次郎に目を付けたのです。
義経の策略を謎掛けに、弁慶直筆の制札を熊谷の陣屋の桜に立てます。
「掟 此花江南所無也 一枝於折盗之輩 任天永紅葉之例 伐一枝可剪一指」
桜の一枝を折った者は、罰として一指を切る。という意味なのですが熊谷次郎直実は、「平家方の敦盛を生かし残す代わりに一子を切れ」すなわち小次郎を身代わりに切れと、義経からの命令ではないか?と悟ったのです。
現代においては有り得ないような、壮絶なお話しですが、熊谷の苦悩がこの芝居の見所になっています。大人歌舞伎のトリ幕です。ご期待下さい(^O^)
第六幕 信州川中島合戦 輝虎配膳

武田信玄と上杉謙信の、川中島合戦のお話し。
有能な武田側の軍師、山本勘介を見方につけようと輝虎(上杉謙信)は、自分の臣下である直江山城守の妻・唐衣が山本勘介の妹であることを利用し、自分の屋敷に勘介の母・越路と、勘介の妻・お勝を呼び入れます。
輝虎は将軍より拝領した小袖を贈ったり、自ら御飯の配膳をしたり、なんとか歓迎しようとしますが、勘介を見方に付けるための計略であることを悟った越路は冷たくあしらいます。激怒した輝虎は越路を手打ちにしようとしますが、言葉が不自由なお勝が琴を弾きながら必死に命乞いをします。輝虎はその心情にうたれ、刀を収めます。
田峯小の高学年が中心となって演じます。
わざと輝虎に憎まれる越路、大きな琴を小道具に所作たっぷりに演じるお勝。
本年の奉納歌舞伎のトリ幕です。
是非ご覧になってください。
※画像は全て文化デジタルライブラリーから転載
キラッと奥三河観光ナビ http://www.okuminavi.jp/index.php
設楽町観光協会 http://sitarakankou.on.arena.ne.jp/
Posted by ピチピチーズ at 01:12│Comments(0)
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