田峰観音奉納歌舞伎第6幕は
『義経千本桜(四段目)道行初音旅』です。
この幕は、田峯小学校の6年生から4年生までで上演される子供歌舞伎です。
[あらすじ]
源義経は、平家追討の功により後白河法皇から初音の鼓を賜りましたが、
実はこれには頼朝追討の院宣(いんぜん:上皇からの命令を受けた院司が、
奉書形式で発給する文書)が託されていたので、兄・頼朝を慕う義経は、
自らの手でこの鼓を打つことが出来ません。しかし義経の出世を恐れた頼朝は、
義経を捉えるよう討手を放ちます。討手から逃れるため、堀川御所を立ち
退いた義経は、愛妾静御前を折よく来合わせた佐藤忠信に託して都を落ちます。
静御前と忠信は、義経が吉野の河連法眼の館にかくまわれている事を聞き、
桜満開の吉野山へ義経を訪ね行きます。
恋と忠義はいずれが重い かけて想いは秤りなや
忠と信(まこと)の武士(もののふ)に 君が情けと預けられ
大和路さして慕い行く
我が夫妻が 天井抜けて据える膳
昼の枕はつがもなや アアつがもなや
と、竹本の唄から始まります。
※大人が演じる場合は、この前段に、義経・忠信・静御前を捉えようと追ってきている
速見藤太(はやみのとうた)とはぐれてしまった家来たち花四天(はなよてん)の、
旦那(速見藤太)を呼び探す場面から演じますが、今回は割愛です(#^.^#)
静御前は義経のことが好きですが、なんか忠信のことも気になる・・・(*=▽=*)
忠信は義経の家来ですが、静御前のことが気になる・・・(*=エ=*)
この『吉野山』に登場している忠信は、実は狐が化けた者<≡ ̄ x  ̄≡>/
静御前が持っている初音の鼓はこの狐の親狐の皮が張られているので、
子狐はこれを慕ってついて来ているようです。
前半の随所で、忠信の手つき・足つきに「狐の仕草」が見て取れます(*^^*)ノ
扇子一つで『壇ノ浦の戦』を語り踊って魅せる忠信も見所です(^-^*)
後半は『チャリ』と呼ばれる、滑稽に見せる芸が必要とされる速見藤太と、
どこか素っ頓狂な花四天が登場します。
臆病な藤太がちっとも義経討伐に進まないくだりで花四天とのやり取りがありますが、
田峯では花四天を子供が演じる場合、
『甘いものは大嫌いでございます』というのが定番です(*゚▽゚*)
可愛らしい花四天を観るのもこの幕の楽しみの一つです( ノ゚Д゚)ヨッ!
お楽しみに~ワクワク♪o(・ω・o)(o・ω・)oワクワク♪